ServiceNow CSA受験記2021年4月【Quebec】

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ServiceNowのCSA(Certified System Administrator)試験を受験してきましたので、学習方法や難易度を振り返ります。
ほかのベンダー資格と異なり日本での受験記録や情報が少ないため、これから試験を受けられる方の参考となればと思います。

なお、試験についての情報は常に最新の試験仕様書および公式のドキュメントを確認してください。
ServiceNowの日本語認定試験については公式ブログ記事「ServiceNow認定資格取得ガイド 2021」に詳しく記載されています。
また、Related Contentから試験に役立つその他の記事も確認できます。

現時点の仕様書と公式ドキュメントのリンクを記事の最後にまとめています。

目次

  • CSAについて
  • 学習方法
  • ポイント

CSAについて

CSAはServiceNowの推奨するラーニングパスの各ロールで一番最初に取得すべき認定資格です。
試験についてはServiceNowの公開する試験仕様書(Quebec)にすべて記載されています。

試験仕様書の内容

  • 試験の目的
  • 試験の対象者
  • 学習方法
  • 出題分野の割合
  • 試験の問題数と形式

試験仕様書での特に重要な点は以下です。

試験準備

試験の問題は、公式のServiceNowトレーニング教材、ServiceNowドキュメントサイト、ServiceNow開発者サイトに基づいています。
オンラインで公開されているその他の学習教材は公式ではなく、試験準備用としては推奨されません。

ServiceNowは公式の教材・ドキュメント・サイト以外による学習を推奨していません。
特に日本語で試験を受ける場合、試験問題に含まれるServiceNow独自の和訳表現は公式ドキュメントに基づいていることに注意してください。
また、インターネットで公開されている非公式の問題の中には明らかに間違っている選択肢を正解として扱っているものもありました。

ServiceNow トレーニングパスの前提条件

ServiceNow Fundamentals またはServiceNow Fundamentals (オンデマンド) *コース完了時に、Certified System Administrator 試験に登録するための証明書コードが発行されます。

CSA受験のためには、ServiceNow Fundamentalsのトレーニングコースを受講する必要があります

これらの試験の詳細については必ずServiceNow Certified System Administrator 試験仕様書(Quebec)をご確認ください。

学習方法

学習時間

学習の基準時間は公式に公開されていませんが、未経験の場合はServiceNow Fundamentalsに加え約20時間の自己学習時間が必要だと思いました。
既に実務でServiceNowを使用している場合にはもっと少ない時間で学習ができそうです。
私は既にITSMとCSMで1年間の実務経験があったため、講習に加え約10時間の自己学習が必要でした。

学習方法

試験仕様書に従いServiceNow Fundamentalsの参加者ガイドをベースに学習しました。
資料の内容でわからない箇所をServiceNowのドキュメントで確認します。(日本語のドキュメントもあります。)
また、必要に応じて開発者インスタンスを使用し、操作方法や動作を把握します。

参加者ガイドの内容を網羅し、関連する情報をドキュメントで補強することで試験対策としては十分です。

ポイント

  • 試験の日本語・英語区分
    日英で試験予約サイトが異なります。
    バウチャーにも日英の区分があるため、バウチャーの言語区分と予約サイトは一致する必要があります。
  • 問題文の言語切り替え不可
    試験はCBT形式ですが、試験問題は事前に設定された言語のみで表示されます。
    問題文の翻訳が分かりづらい場合も英語に切り替えることはできません。
  • 複数選択肢問題の正しい回答の数
    複数選択肢問題は4つ以上の回答候補の中から正しい回答をすべて選択する問題です。
    試験仕様書には正しい回答は2つ以上あると記載されていますが、正しい回答の数は問題に記載されていました。
  • 粒度の細かい選択肢
    選択肢の粒度が細かい問題がいくつか出題されました。
    参加者ガイドに記載されているテーブル名やロール名はスペル通り正確に覚えておく必要があります。
    例:sys_user/sys_users, sys_db_object/sys_object_dbなど
  • 当日の持ち物
    ・認証コード
    受験には確認メールに記載されている「認証コード」が必要です。
    受験会場で担当者に見せます。
    ・身分証明書
    2種類の身分証明書(そのうち1つは写真付き公的身分証明書)の提示が必要です。
  • 試験結果
    試験を終了すると結果が画面に表示されます。
    また、試験後すぐにServiceNowからメールで試験の結果が通知されます。
    不合格の場合は各分野の得点割合がフィードバックされるようですが、合格の場合は表示されません。
  • 再受験ポリシー
    ServiceNowの認定試験は再受験時ポリシーを定めています。
    初回受験を含めて4回まで試験を受験できます。再受験費用は日本語試験の場合は12,000円、英語試験の場合は100USドルです。
    また、再受験は回数に応じ制限期間が設けられています。
    2回目の受験から順に3日間, 14日間, 14日間となっています。
    4回目の試験も不合格だった場合は、バウチャー取得のための講習を再受講する必要があります。

最後にCSAを受験しての所感を記載しました。
これからCSAを受験される方のお役に立てていただければと思います。

参考

ServiceNow Certified System Administrator 試験仕様書|ServiceNow

認定トレーニング&認定資格|ServiceNowエデュケーションサービス

⽇本語試験お申し込み⽅法|ServiceNow

ServiceNow認定資格取得ガイド|ServiceNow Blog

ServiceNow Certification Program FAQ|ServiceNow

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